ロワール川流域を歩く(16) シュノンソー城⑤

シュノンソー城はロワール川の支流であるシェール川
に跨って建てられています。
元々はこの部分は所有者であったアンリ2世の愛妾の
ディアーヌ・ド・ポワチエが最初に橋を掛けたもの。

アンリ2世が騎馬試合の事故で亡くなると、正室
カトリーヌ・ド・メディシスがこの橋を覆うように
建物を建設、現在のカタチに至っています。

この橋脚部分の建物の一階はご覧のボール・ルーム。幅
6m、長さ60mの舞踏場であります。この床と木製の梁
をむき出しにしたヴォールト構造の巧みな演出。
色々な高さから撮影してみましたが、見る人により雰囲気が
全く違って見えたことでしょう。

素晴らしい設計です。

因みにカトリーヌのメディシスはあのイタリアの
メディチ家」のご出身で、ボクの勝手な想像ですが、
川を跨ぐこの建物の発想はフィレンツェのヴェッキオ
橋を彼女が偲んで再現したのではと思っています。